春の兆し

2011年3月11日。午後2時46分。東北関東大震災がおこりました。
まだまだ被害状況の全容は明らかになっていないようです。
心よりお見舞い申し上げます。
福井県池田町は地震がおこった時に揺れを感じることもなく日常が続いておりました。それはなお途切れることなく今に至っております。とにかく平和です。山があって、森林に囲まれ、川が流れて人里に人が生きてる気配がする。毎日の様子をこれほど新鮮に感じた瞬間はありませんでした。雪深い池田町ですが、太陽が昇れば少しずつ雪の壁が解けて視界が開けてきます。少しずつ日光が明るく感じられ確実に春が近づいていると実感できます。こんな当たり前のことが当たり前ではなかったと思い知らされる日々です。1日1日生き延びれたことに感謝し、池田町を訪れた時に感じた安心感。おばちゃんたちの芯の強さ。地に足をつけた生き方を自分の手足で探し続けたいと思います。

2010年度いなかもん学校4学期は3月26日に開催され、無事終了することができました。
みなさまのご協力のお蔭さまで為し得たことです。ありがとうございました。
初日はコムニタ職員山崎と、池田町で長尾農園を営んでいる長尾さんご夫婦のお力をお借りし稲の種籾準備を行いました。会話をしながらの作業です。種籾を品種ごとに分け、5kgずつネットに入れていくという派手な作業ではありませんが、参加者の方々も真面目に取り組んでいた様子です。きっちりきっちり。種籾袋の山を積んでいきました。これを後ほど温湯消毒するそうです。その後は種籾を乾かして種まきをします。池田町の種まきは4月7、8、9、とその辺り気温を見ながら決めるそうです。種を撒いてから40日で苗になり田植えができるということです。一つひとつの作業が稲刈り、食卓に並ぶご飯に繋がっていると思うと不思議な感覚でした。

前半はこのようにモクモクと作業を行いました。
参加申し込みされた方が1名というとても貴重なお客様にかんのはいたく感動いたしました。いらして頂けるありがたさ。身に染みます。
次回に続いて、夜の交流会についてお話させて頂きたいと思います。