春爛漫を逃すまじ
“X”の為のエクササイズ
半農半X研究所代表:塩見 直紀さんが提唱している、「半自給的な農業とやりたい仕事を両立させる生き方」それが「半農半X」です。X=やりたい仕事。小さい農ある暮らしの近くまでやって来れたけど、Xをどうやって見つけるの? 夢を叶えるヒントをみんなでみつけたいと思います。やりたい仕事へ一歩近づくために。レッツ・エクササイズ!
と、導入文を書かせて頂いたのが3/25でした。4学期のしおりに掲載しました。
3/26当日、夕食交流会へご参加頂いたのは5名の方と、スタッフ4人の9名でした。年齢も性別もこれまでの経歴もばらばらの9人。全員の方に自己紹介を交えつつ、それぞれの思いを語って頂きました。
サイズの決まっている場所に人口を増やすのか、働き口を増やすのか。地域社会を維持するにはどちらも必要不可欠です。生活を維持するのに必要なお金はいくらなのか?ライフスタイルが変化すれば、必要なお金の額が変化する。
頭の中がまとまらなかった私はかんかんがくがく議論している場でなかなか発言というものができませんでした。発言というものが。できなかった。
私はあまり深く考えていなかったので、半農半Xの“X”というのは単純に半分。1/2だと考えていました。生活を維持するのに必要なお金の総数を半農半Xでまかなうこと、だと偏った考え方をしていたようです。けれど“X”は“X”なので、50%と決まっていない。80%が“X”かもしれないし。10%が“X”かもしれない。
もしかしたら、X=(AX+BX+CX...+XX)と、単に“X”といっても中身は一つではないかもしれない。今頃気づきました。
3/26に集まった方々はさまざまな経歴で実生活を儘なっている方々でした。その方々を思い出してみても、一つの職業に依存しているわけではなく。一人の人間ですがたくさんの顔を持つ方々でした。お百姓さんも百の姓(職掌や地位を明示する称号)と書いてお百姓さんです。一人の人間がたくさんの“X”を内包している状態が望ましいんじゃないのか。“X”の割合が人によって異なるのは当然として。多様性のあり方が一人ひとりに求められてくるのではないかと、考える次第です。
春の兆し
2011年3月11日。午後2時46分。東北関東大震災がおこりました。
まだまだ被害状況の全容は明らかになっていないようです。
心よりお見舞い申し上げます。
福井県池田町は地震がおこった時に揺れを感じることもなく日常が続いておりました。それはなお途切れることなく今に至っております。とにかく平和です。山があって、森林に囲まれ、川が流れて人里に人が生きてる気配がする。毎日の様子をこれほど新鮮に感じた瞬間はありませんでした。雪深い池田町ですが、太陽が昇れば少しずつ雪の壁が解けて視界が開けてきます。少しずつ日光が明るく感じられ確実に春が近づいていると実感できます。こんな当たり前のことが当たり前ではなかったと思い知らされる日々です。1日1日生き延びれたことに感謝し、池田町を訪れた時に感じた安心感。おばちゃんたちの芯の強さ。地に足をつけた生き方を自分の手足で探し続けたいと思います。
2010年度いなかもん学校4学期は3月26日に開催され、無事終了することができました。
みなさまのご協力のお蔭さまで為し得たことです。ありがとうございました。
初日はコムニタ職員山崎と、池田町で長尾農園を営んでいる長尾さんご夫婦のお力をお借りし稲の種籾準備を行いました。会話をしながらの作業です。種籾を品種ごとに分け、5kgずつネットに入れていくという派手な作業ではありませんが、参加者の方々も真面目に取り組んでいた様子です。きっちりきっちり。種籾袋の山を積んでいきました。これを後ほど温湯消毒するそうです。その後は種籾を乾かして種まきをします。池田町の種まきは4月7、8、9、とその辺り気温を見ながら決めるそうです。種を撒いてから40日で苗になり田植えができるということです。一つひとつの作業が稲刈り、食卓に並ぶご飯に繋がっていると思うと不思議な感覚でした。
前半はこのようにモクモクと作業を行いました。
参加申し込みされた方が1名というとても貴重なお客様にかんのはいたく感動いたしました。いらして頂けるありがたさ。身に染みます。
次回に続いて、夜の交流会についてお話させて頂きたいと思います。
ただ春を待つ
モイエン!かんのです。
昨日の記事で、池田町の魅力を改めて感じると文字にしましたが。どういった部分が好きなのか、コムニタのお掃除をしながら考えていました。
川と山と畑と田んぼと。人が暮らしている町の様子。
ここで生きていきたいと思ったのは確かです。
何か達成したい大義名分はなかったけど。
ここで、池田町のおばちゃんになりたいと思ったんです。
自分はよそ者で完全な部外者だけど。
よそ者の私はどうしたって池田町のおばちゃんにはなれないとわかるけど。
一歩でも近づきたいです。福島県で生まれて育って、ご縁あって池田町で暮らせることに感謝しながら。自然と調和しつつ。コムニタの仕事を一生懸命こなしていくだけです。
日々暮らしていると、当たり前と思い込んで見落としがちになってしまう。池田町の魅力を一つひとつ大事に感じ取って仕事をしていきます。